ウクライナ情報機関トップ、クリミアでの「新たなサプライズ」を約束
ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は25日、クリミアにて敵を「新たなサプライズ」が待っていると述べた。また同氏は、民間人に対してケルチ橋(通称「クリミア橋」)を利用しないよう呼びかけた。
ブダーノウ情報総局局長が、2月26日の「クリミア占領抵抗の日」の前日に、フェイスブック・アカウントで動画メッセージを公開した。
ブダーノウ氏は、「ロシアの対ウクライナ戦争は、2年前に始まったのでは全くない。10年前、ウクライナ領クリミアの占領から始まったのだ。しかし、ウクライナも、ウクライナ人も侵略国のクリミアの大地に対する権利を認めていない。そして、地元のウクライナ住民の占領者に対する抵抗は、弾圧を受けながらも、一瞬たりとも萎んでいない」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは、効果的な防衛と反転攻勢のためには、黒海の支配と、クリミア半島におけるプレゼンスが必要だと指摘した。その上で同氏は、課題は履行されており、ロシアは自らの完全の4分の1を失い、艦隊をコーカサス沿岸まで退け、さらにはクリミアの飛行場や軍事施設がウクライナ軍の砲撃を恒常的に受けていることで、同地の航空機も再配備せざるを得なくなっていると伝えた。
その他同氏は、「私たちの成功につき、私たちは、地元のウクライナ住民にとても感謝している。彼らは、占領者への抵抗を強めたのみならず、半島での作戦状況全体を追跡し、迅速にその情報を私たちに提供する機会を見つけている」と指摘した。
同氏は、情報総局は2023年にウクライナの特殊部隊隊員がクリミアに上陸することを約束していたことを喚起し、その約束は実行されたと述べた。
そして同氏は、「新たなサプライズが敵を待ち受ける。そして、私は、民間人に対していわゆる『クリミア』橋を利用しないよう勧告する」と強調した。
これに先立ち、25日、一時的被占領下ウクライナ領クリミアとロシア領の間に違法に建設されたケルチ橋(クリミア橋)につき、ウクライナのブダーノウ情報総局局長は、いずれ落ちると発言していた。