「メドヴェージェフ氏の発言はロシアの最終目的がウクライナの破滅であることを示している」=ウクライナ政権関係者

ウクライナのレシチェンコ大統領府長官顧問は4日、ロシアのメドヴェージェフ安全保障会議副議長の最近の発言は同国の最終目的が引き続きウクライナの破滅であることを示していると指摘した。

レシチェンコ氏がロシアのプロパガンダ解説記者会見時に発言した

レシチェンコ氏は、「メドヴェージェフ氏の発言は、ロシアの最終目的がウクライナの破滅、ウクライナ国家性の破壊であることを改めて裏付けるものだ」と発言した。

また同氏は、メドヴェージェフ氏がイベント「知識 第一」の際に、ドニプロ川の両岸の領土は「ロシアの不可分の領土」だとし、またウクライナを「小ロシア」「生じなかった国家」、ウクライナ国民を「欧州の奴隷」だと形容したことを喚起した。

その上で同氏は、「メドヴェージェフ氏の語彙力は、低社会水準の人間の語彙力を喚起させるのだが、もしかしたら、コピーライターのサービスを利用したのかもしれない」などとコメントした。

なお、米戦争研究所(ISW)は2月22日の報告書にて、メドヴェージェフ氏がスターリンの大粛清時代のレトリックを利用していることを指摘している。ISWは、メドヴェージェフ氏が被占領地で暮らし、「ロシアに危害を加える」ウクライナ国民は処刑されるべき、シベリアの収容所に送るべきなどと発言したことを伝えていた