露軍ミサイル攻撃によるキーウの負傷者13人 ゼレンシキー氏「最新の防空システムが必要」
ウクライナの国家非常事態庁は、21日未明のロシア軍による首都キーウへの大規模ミサイル攻撃による市民の負傷者数が13名に上ったと発表した。
国家非常事態庁がフェイスブック・アカウントで伝えた。
発表には、「敵の攻撃による負傷者数は13名に上った(内1名は児童)」と書かれている。
また、キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、負傷者数の市内地区別内訳は、スヴャトシンシキー地区が6名、シェウチェンキウシキー地区が7名だと伝えた。この内、4名が病院へ搬送されており、また死者は出ていないという。
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、今回の大規模ミサイル攻撃につきコメントした。
ゼレンシキー氏は、「キーウに対するロシアの新たなミサイル攻撃だ。空中発射型弾道ミサイルを含む30弾以上のミサイルが撃墜された。人々が負傷しており、皆が必要な支援を受けている」と書き込み、被害現場の動画を公開した。
また同氏は、ロシアは毎日毎晩このようなテロを行っていると強調し、「世界の団結は、防空システムで私たちを支援することで、それを止めることができる。ロシアのテロリストには、『パトリオット』やその他世界最新のシステムの防衛を突破できるようなミサイルはない」と発言した。
さらに同氏は、「現在その防衛は、ここ、ウクライナで必要だ。キーウからハルキウまで、スーミからヘルソンまで、オデーサからドネツィク州まで。それは、パートナーに十分な政治的意志があれば、完全に可能なことだ」と伝えた。
そして同氏は、「私たちは、テロは常に負けると言わねばならない。私たちは、ロシアがウクライナにおける普通の自由な生活と和解せざるを得なくなることを証明せねばならない。私たちには、パートナーの支援が必要だ。そして、私は、確かに支援してくれている世界の全ての人に感謝している」と発言した。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、21日未明、2弾の弾道ミサイルと29弾の巡航ミサイルをウクライナへ向け発射。ウクライナの防空戦力はそれを全て撃墜した。また、キーウ市の他、キーウ州でも4名の負傷者が出ている。
キーウへのミサイル攻撃の被害 写真:ルスラン・カニュカ/ウクルインフォルム
キーウへのミサイル攻撃の被害 写真:タラソウ・ヴォロディーミル/ウクルインフォルム
キーウへのミサイル攻撃の被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム