ウクライナの防空システム「SAMP/T」と「パトリオット」が露ミサイル「ツィルコン」を撃墜可能=空軍報道官

ウクライナ空軍のイェウラシュ報道官は27日、ウクライナの防空システムの内、ロシア軍の極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を撃墜できるのは「SAMP/T」と「パトリオット」だと発言した。

イェウラシュ報道官のラジオ・スヴォボーダ出演時の発言を国防省メディア「アルミヤインフォルム」が伝えた

イェウラシュ氏は、極超音速兵器はマッハ5以上の速度のもので、マッハ1とは約時速1200キロメートルだと述べつつ、ウクライナにはそのような兵器を撃墜する手段があると述べた。

その際同氏は、「それは非常に速い兵器だ。もし私たちは『ツィルコン』について話すのであれば、それはおよそマッハ8〜9である。それは信じがたい速さである。しかしながら、それらミサイルが着弾軌道に入ると、その速度は下がる。それは、亜音速となる(編集注:ママ)。それは、およそ4.5マッハだ(編集注:亜音速はマッハ数1未満。マッハ数1.3から5.0程度は超音速)。その時点で私たちは、保有する対弾道システムを使うことができる。つまり、SAMP/Tとパトリオットであり、これらは強力な攻撃を行い、そのような兵器でも撃墜できる」と発言した。