ロシア、プロの俳優を使ったウクライナの動員に関するプロパガンダ動画拡散=米戦争研究所

米国の戦争研究所(ISW)は1日、最近のロシアの情報工作として、親露テレビ局がウクライナ人の政権への信頼を損なわせることを目的とした、ウクライナの動員に関するプロパガンダ動画を拡散していると報告した。

ISWが1日付報告で伝えた

報告には、「このプロパガンダ動画は、高い制作費と映画的な洗練度が特徴であり、それが協調され、十分に資金の出された情報作戦の産物であることを物語っている」と説明されている。

ロシアの野党メディア「アゲンストヴォ」と「メディアゾーナ」は、動画に出てくる俳優は、過去にロシアのテレビ番組に出演したことのあるプロのロシアの俳優だと伝えた。その内の一人は、自分は映画にしか出演せず、CMには出ないとだけ主張して、同動画への出演に関する議論を拒否したという。

またISWは、クレムリンは、これまでにも中央司令型の情報工作の一環として、高品質なプロパガンダ動画を使ったことがあると喚起しており、この最近の動画の特徴は、この動画がウクライナ人の政権への信頼を損なわせ、ウクライナの動員努力を弱め、国内の不満を拡散させるという、ロシアの広範な努力を支えるものであることを示していると指摘している。

写真:EPA