露タタールスタンの製油所攻撃はウクライナの後衛攻撃能力の重要な変化を示すもの=米戦争研究所

米国の戦争研究所(ISW)は、2日のウクライナ国境から1200キロメートル以上離れた露タタールスタンの製油所へのウクライナによる攻撃は、ウクライナがロシア後衛を攻撃する能力を示すものだと指摘した。

戦争研究所(ISW)の2日付日報に書かれている

ISWは、ロシア第3位の生産能力を持つタタールスタンのタネコ製油所へのウクライナの無人機による攻撃は、同施設のおよそ半分の石油精製を担う中核施設に影響を及ぼしたとするロイター通信の報道を伝えた。また、ロイターは、ウクライナのタネコのようなロシアの製油所への恒常的な無人機攻撃により、ロシア全体の石油精製能力の約14%を停止させたと言う独自のデータを示している。

またISWは、「4月2日の攻撃は、ウクライナのタタールスタンに対する最初の攻撃であり、ウクライナの国境から標的への距離は、ウクライナがロシアの後方遠くまで長距離攻撃を実施する能力があることを示したという重要な変節を意味する」と指摘している。