ウクライナはカンボジアの地雷除去アプローチを参考にし得る＝宇経済省

ウクライナ経済省は、ウクライナはカンボジアの爆発物処理の経験から学べることがあると指摘した。

経済省広報室がウクライナ代表団のカンボジア訪問につき伝えた。

ベズカラヴァイニー経済次官は、「地雷除去とは、領土の浄化と爆発物の処分だけでは終わらせらるものではない。カンボジアでは、国際パートナーのサポートを受けて、直接の地雷除去から、除去された土地で働き始めるコミュニティや人々への直接の支援を含む、包括的なアプローチが導入された。訓練や、インフラ復興などが含まれる。それによって、単に土地の地雷が除去されるだけでなく、人々をその地に戻し、土地発展を後押しするものだ。それは、ウクライナが適用すべき経験である」と発言した。

発表には、人道地雷除去プロセスへと導入されている技術の水準では、ウクライナが先を行っているが、しかし、カンボジアからは爆発物処理の経験を参考にできると指摘されている。カンボジアでは、発見された爆発物の多くを爆発させずに処理し、その際に地域で不足している爆発物を取り出しているという。ウクライナはもまた、そのような処理によって爆発させる件数を減らし得るし、それは環境にとっても良いと書かれている。

またベズカラヴァイニー次官は、「カンボジアは、爆発物がどれだけ長期にわたって人命に影響を及ぼし得るかということのリマインダーだ。同国に平和が訪れてから約３０年が経った２０２２年にも、地雷の爆発により１０人の人が死亡している。それは、将来、爆発物で苦しむ人を少なくするために、私たちのウクライナにおける人道地雷除去の速度を早めるという意志を確認させるものだ」と発言した。

これに先立ち、２０２２年１１月、カンボジアのフン・セン首相が、日本と協力して、地雷除去訓練のためにウクライナへ専門家を派遣すること発表していた。

また、日本政府はJICAを通して、ウクライナ非常事態省の地雷除去専門職員に日本製地雷探知機を使った研修を実施している。