ゼレンシキー宇大統領、ハーベック独副首相と会談 防空や両国共同プロジェクトにつき協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は18日、キーウを訪問したハーベック独副首相兼経済・気候保護相と会談し、ウクライナによる防空システムのニーズ、防衛分野での両国共同プロジェクト、ドイツで開催される復興会議の準備について協議した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今日はドイツにお礼を言う機会があった。ロベルト・ハーベック独副首相が今ウクライナを訪問している。私たちは、ウクライナで私たちが命を守るのを助けてくれているだけでなく、法が支配し、人々を大切にできる欧州自身を維持するために欧州全体を助けている、ドイツのリーダーシップを特に評価している。ドイツは今、私たちの防衛支援における世界のリーダーの中にいる。私たちは、今年の全ての安全保障上の挑戦、ロシアのテロリストが準備していることに真にしっかり応えるには、何が必要かにつき協議した」と発言した。
また同氏は、会談時には、前線の状況、ウクライナの防空面のニーズ、経済上の挑戦についても話し合ったと述べた。特に両者は、防衛産業が両国と欧州全体の共通の安全保障にさらなる力を与えられるようにする、共通の生産プロジェクトに注意を向けたという。
さらに同氏は、「私たちはドイツにてウクライナ復興会議、私たちの特別な二国間作業を準備しており、防衛産業コンプレクス、生産、エネルギー、復興、防空に特に焦点を当てるフォーマットを作ることで合意した。ドイツとの間でいつもそうであるように、結果は生じる!」と明言した。
ウクライナ大統領府広報室もまた、ゼレンシキー氏とハーベック氏の同会合につき公表した。
発表によれば、ゼレンシキー氏は、ロシアの侵略と戦う上でのドイツのウクライナへの包括的支援を高く評価し、とりわけ地域への支援につき言及した。
また、同氏は、ロシアのウクライナに対するミサイルテロの強化につき報告した上で、西側の最新の防空システムによるウクライナの強化が今後も重要だと指摘した。
その上で同氏は、「ドイツによる私たちにさらに『パトリオット』システムを支援するという決定は、評価し過ぎることは難しい。防空は、私たちの今の優先課題だ」と発言した。
会談時には、ロシアのミサイル攻撃を受けた電力インフラの復旧、破損した発電所の迅速な修繕へ向けたドイツ支援の誘致手段についても協議されたという。
写真:大統領府