露軍「Tu22M3」の撃墜は1週間待ち伏せしてから実行=ウクライナ情報総局トップ
ウクライナのブダーノウ国防省情報総局局長は、ロシア軍の長距離戦略爆撃機「Tu22M3」を撃墜するまで、1週間待ち伏せしていたと発言した。
ブダーノウ局長がBBCウクライナ語版へのインタビュー時に発言した。
記者から、19日未明にウクライナへの攻撃に参加していたロシア軍の戦略爆撃機『Tu22M3』の撃墜はどのように成功させたのか、と質問するとブダーノウ氏は、「言うなれば、1週間、正に『待ち伏せ』だった。同機が必要な境界線へと出てくるまで待ったのだ」と回答した。
ブダーノウ氏はまた、作戦の詳細は明かしたくないとしつつも、同機は308キロメートル先で攻撃されたと伝えた。また同氏は、「A50を空中で破壊した時に使用したのと同じ手段」が用いられたと説明した。
さらに同氏は、ロシアはまた同様の航空機を保有しているとしつつ、しかし「これはこの戦争における長距離航空機の初の撃墜だ」とし、この撃墜によって「オデーサは少し楽になるだろう」と発言した。
その他同氏は、「Tu22M3」はミサイル「Kh22」を使用したとし、それは「多分、町の破壊を最ももたらした」ミサイルだと指摘した。
同氏は、そのミサイルは強力で高速であり、「何も迎撃できない」と述べつつ、他方でそれはソ連時代に開発されたものであり、精度が「それほど高くない」ために、「民間の建物の破壊の大半は、そのミサイルによるもの」だと説明した。
また同氏は、ロシア軍は、ミサイル発射のためにあらたな発射ラインを模索しなければならないとし、「オデーサ攻撃には地上発射型システムと長距離航空機からと海からのミサイルのみ」使わなければならなくなるだろうと発言した。また、「私は、Kh22を今後見かけることがなくなることを期待している」と述べた。
これに先立ち、ウクライナのオレシチューク空軍司令官は19日、ウクライナ空軍地対空ミサイル部隊が国防省情報総局と連携して、ロシア軍の長距離戦略爆撃機Tu22M3を撃墜したと報告していた。