ゼレンシキー宇大統領、パリ五輪停戦の実現可能性を否定

ウクライナのゼレンシキー大統領は、プーチン露大統領にとっては、オリンピック開催期間に限らず、一切の停戦が存在しないのであり、いかなる停戦もさらなる侵攻のための戦力増強となるだけだと指摘した。

ゼレンシキー大統領がフランスのユーチューバー記者ユーゴ・デクリプトへのインタビュー時に、マクロン仏大統領によるパリ五輪の開催期間中にウクライナとガザで停戦するという提案にコメントした

ゼレンシキー氏は、「プーチンにとっては、一切の停戦も一切のオリンピックも一切の権威もない!」と述べ、「私は、概してその停戦フォーマットを信じていないし、ロシアとのどのような停戦フォーマットも信じていない。それは嘘であり、エマニュエル(マクロン)はそれを知っている。彼自身、その目撃者だ。私たち皆、一緒にノルマンディ・フォーマット(編集注:2014年から2021年にかけて、露宇戦争解決に向けて露宇独仏4か国が協議を行っていた外交フォーマット)にいたのであり、私たちはそのプロセスを一緒に経験した。フランス、ドイツ、ウクライナがだ。私たちは、ロシアとの間には紛争凍結がないことの生きる証言者である。それは、ロシアに戦力を再編させ、私たちをさらに殲滅するための追加戦力を彼らに与えるためのことに過ぎない」と説明した。

同氏はまた、ロシアは、協議の後にエリゼ宮殿の扉が閉められた瞬間から、合意に違反し始めたことを喚起した。

これに先立ち、フランスのマクロン大統領は15日、パリ五輪の開催期間中、ロシアの対ウクライナ侵略戦争とイスラエルとハマスの間の戦争で「オリンピック休戦」が実施されることへの期待を表明していた