ウクライナ東部でロシアが制圧を目指すチャシウ・ヤルに残る住民は681名
ウクライナ東部ドネツィク州で、ロシアが現在制圧を目指しているとされるチャシウ・ヤル市には、現在も681名の住民が残っており、町からの避難が続いている。
チャウス・チャシウ・ヤル市軍行政府長官が公共ラジオにコメントした。
チャウス氏は、「現時点で市内には681人の人がいる。(生活)条件はスパルタ式だ。実際、それ以外に呼ぶことは難しい。私たちが慣れ親しんだ形態での電力、ガス、光はない。それはかなり大きな困難だ。そのため、問題は手動で解決されている。電力は発電機、水は井戸とジェネレーターだ。ガスはボンベのみで、配達される。よって、それは困難だ。しかし、人々は耐えており、自分の家、自分の土地のために耐えようとしている」と発言した。
また同氏は、軍行政府は自治体に残っている人々の世話を行っていると伝え、「また私たちの市民団体、慈善基金の同志たちも、私たちを助けてくれている。私たちは皆に必要なものを供給している。食べ物や、生活化学品や、ランプ、パワーバンク、マッチなどであり、かなりの数である。全て提供されており、人々は受け取り使っている」と述べた。
さらに同氏は、市内に児童はおらず、「私たちは全面軍事行為の開始時から避難を実施している。児童は、私たちが大きな注意を向ける基本的な点だ」と伝えた。
同氏は、同市から避難する機会はあるとし、しかし過去1週間で避難したのは1人だけだったと伝えた。
これに先立ち、ウクライナのヴォロシン作戦戦略部隊集団「ホルティツャ」報道官は2日、ロシア軍は5月9日までに東部チャシウ・ヤルを制圧するという期限を履行しようとしていると発言していた。
写真:パウロ・キリレンコ