米国の支援は2025年にウクライナが反転攻勢に転じるのに役立つ=サリヴァン米大統領補佐官

米国のサリヴァン大統領国家安全保障問題担当補佐官は4日、米国の軍事支援は2025年にウクライナが反転攻勢に転じるのを支援するとの見方を示した。

英フィナンシャル・タイムズが報じた

サリヴァン氏は、4日のワシントンで開かれたフィナンシャル・タイムズのイベントの際に、先月米国の新しい支援パッケージがされたが、それでも戦場では「今後しばらくはロシアが前進する」と予想していると発言し、なぜなら「すぐにはスイッチを切り替えることはできない」からだと説明した。

他方で同氏は、ウクライナは米国の新しい支援を得て「ラインを維持」し、2024年を通じて「ロシアの襲撃を耐え抜く」能力を得るだろうと指摘した。

さらに同氏は、2025年のシナリオを指摘しながら、ウクライナは「ロシアが彼らから奪った領土を再奪還すべく前に進む」意図を有していると発言した。

このサリヴァン氏のウクライナの潜在的な反転攻勢に関するコメントは、バイデン米大統領が11月の大統領選挙で再戦した場合の戦争の展開をホワイトハウスがどのように見ているかを最も明確に示したものとなる。

他方、共和党の大統領選挙候補とみなされているトランプ前大統領は、ウクライナ支援につき懐疑的な見方を示し、紛争をすぐに終わらせ、交渉による解決を模索することを目指すと述べている。

報道によれば、2025年にウクライナが新たな攻勢を仕掛ける場合は、いかなるものであれ、米議会のさらなる資金供与の可決とホワイトハウスによる承認にかかっているという。