ロシア軍、ウクライナ東部ハルキウを15弾以上ミサイルで攻撃 6名死亡、11名負傷

ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、23日同国東部ハルキウ州の州都ハルキウと近隣のリュボティンを少なくとも15弾のミサイルで攻撃した。現時点までに、死者が6名、負傷者が11名出たことが判明している。

シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで伝えた

シニェフボウ氏は、ロシア軍は少なくとも15回の攻撃を行ったとし、「暫定で死者6名、負傷者11名だ」と報告した。

同氏はまた、攻撃は民間インフラだけに対して行われたとし、紙工場で火災が生じたと伝えた。

テレホウ・ハルキウ市長は、テレグラム・チャンネルにて、民間企業への攻撃の後、大きな火災により、3名の従業員の居場所が判明していないと書き込んだ

ゼレンシキー宇大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、今回の攻撃につき、「ハルキウとリュボティンへのロシアの極めて残虐な攻撃だ。暫定情報によれば、ロシアは一挙に15弾のミサイルを発射した。不幸にも犠牲者が出ている。緊急当局はすでに着弾現場に到着しており、負傷者皆が必要な支援を受ける」と報告した

その際ゼレンシキー氏は、ウクライナが有効な防空とテロリストの発射機を国境沿いの発射地点で破壊する信頼できる能力がないことで、ロシアが有利になっていると指摘した。そして同氏は、その弱点はウクライナのものではなく、「3年間テロリストにふさわしい方法で対処する勇気のなかった世界にある」と強調した。

その上で同氏は、「テロは全ての場所で敗北せねばならない」とし、ウクライナはできる限りのことをしており、ウクライナを支援してくれている全ての人に感謝しているとしつつ、「しかし、私たちは、特に世界の指導者から、さらなる決意を必要としている」と伝えた。

写真:ゼレンシキー宇大統領(テレグラム