ロシアはウクライナで必ず負ける=ラダキン英国防参謀総長

英国の国防参謀総長を務めるトニー・ラダキン海軍大将は、ウクライナが現在の戦争で勝利することを確信していると発言した。

ラダキン氏がスカイニュースへのノルマンディ上陸作戦開始の「Dデイ」80周年に合わせた記念インタビューの際に発言した

ラダキン氏は、第二次世界大戦時にナチスドイツに対して戦った連合軍の行動と現在のロシアの侵略に対峙するウクライナを支援するために団結する諸国の行動の間の類似性を指摘した。

そして同氏は、「諸国が団結すれば、驚くべきことが成し遂げられるということを、私たちはそこから学ぶことができる。これは経済戦争であり、兵站戦争であり、工業生産戦争であり、政治意志の戦争である。それら全てが、ただウクライナの人々に平和を取り戻すためのものなのだ」と語った。

同氏はさらに、ロシア軍はハルキウ州北部で新たな攻勢を始めたにもかかわらず、ロシアはウクライナで敗北を喫していると発言した。

そして同氏は、「ロシアは陸上で戦術的成功を収めている。しかし…、2022年3月にさかのぼると、ロシアは当時ウクライナ領の約17%を掌握していた。現在、同国が維持しているのは11%だ」と指摘した。

記者から、ウクライナは勝利すると思うかと質問されると、ラダキン氏は「私はそれを完全に確信している」と答えた。

加えて同氏は、「6月末までにロシアは50万人を失う。死者と負傷者だ。戦争はすでに800日間続いているが、これはプーチンの予想では3日で終わるはずだった戦争だ。ウクライナにとっては辛いが、しかし、私たちは支援を続けなければならない」と発言した。

その他同氏は、クレムリンは北大西洋条約機構(NATO)との直接対決は望んでいないとの確信も示した。

写真:Forces Net