ヘルソン州でロシア軍がドニプロ川を渡河には戦力が不十分=ウクライナ防衛戦力
ウクライナの南部防衛戦力のヴォロシン報道官は25日、ロシア占領軍は南部ヘルソン州でドニプロ川を渡河するのに十分な兵力・装備品を集めていないと発言した。
ヴォロシン報道官がテレビ番組出演時に伝えた。
ヴォロシン氏は、「ヘルソンを攻めるには、ドニプロ川のような大きな水の障害を突破せねばならない。それを突破するには、十分な兵力と装備品を集めねばならないが、それらは現在の情報収集手段の前で隠すことは非常に困難である。現時点で、私たちの情報機関は(編集注:そのような十分な戦力を)見つけていないし、敵がドニプロ川の渡河を実施するための十分な攻勢兵力と装備を集めたとは言えない」と発言した。
また同氏は、現時点でロシア占領軍は5個から7個の襲撃渡河行動を行っているが、それらはむしろ偵察・捜索行動に似ていると指摘した。
そして同氏は、「その襲撃はどのようなものか? 2、3隻のボートで、そこには5〜7人が乗り、私たちの側の岸、あるいは、より頻繁には、コザツィキー島をはじめとする島へと上陸して、そこで襲撃を行い、私たちの防衛者をそこから追い出そうとしているのだ」と発言した。
加えて同氏は、ドニプロ川の島のある空間のほぼ全体がウクライナ防衛戦力の火砲制御下に入っているため、敵は成功していないと強調した。また同氏は、それらの偵察・捜索行動は、砲撃手段、防衛の特徴、障害物、防壁を見つけるために、戦闘を通じて行われる偵察を想起させるものだとの見方を示した。
写真:参謀本部