ウクライナの顕著な反転攻勢がプーチンを停戦に向かわせる=戦争研究所

米国の戦争研究所(ISW)は、ウクライナがパートナー国の支援を受けて成功裡に反転攻勢作戦を実施する能力を示したら、ロシア政権を停戦に向かわせることができるとの見方を示した。

ISWが6月30日付報告書に評価を掲載している

報告書には、「ウクライナのパートナーは同国が自国領を解放し、ロシアは力でウクライナにて達成できることについての予想を無効化する著しい反転攻勢作戦を実施する能力を支持することで、プーチンのウクライナを破壊させることを目的とする果てしない戦争遂行の意向を削ぐことを支援することができる」と書かれている。

またISWは、「ウラジーミル・プーチン露大統領の勝利理論は、ロシアはウクライナでいつまでも少しずつ前進できるというもので、それがプーチンに戦争を長引かせるインセンティブを与え、ウクライナの国家性を破壊するという彼の決意を硬化させている」と指摘している。

その上でISWは、西側諸国はウクライナがプーチンの勝利理論を打ち砕き、ウクライナとパートナー国にとって受け入れられる平和を確立するために必要な時間より長期にわたって戦争を長引かせることを回避するために、反転攻勢作戦実施のためにウクライナが必要とする支援の提供を加速せねばならないと訴えている。

写真:第24独立機械化旅団