ゼレンシキー宇大統領、戦況は「こう着状態ではない。問題解決のための手段が必要」

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシア・ウクライナ戦争の現在の戦況は「こう着状態」ではないとしつつも、問題のある状況ではあるとし、その解決には手段が必要だと発言した。

ゼレンシキー大統領がブルームバーグへのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「それは、『こう着状態』ではなく、問題ある状況だ。こう着状態というのは出口がないことを指す。しかし、問題なら、意志と手段があれば解決できる。意志はある。しかし、手段がまだ届いていないのだ」と発言した。

同時に同氏は、ウクライナの戦力は兵員の観点では、数か月前より、より良い状態にあると指摘し、また次の反転攻勢は旅団の武装の問題だと発言した。

さらに同氏は、武器が前線に届くまでに過度に長い時間がかかっていると指摘した。

その際同氏は、「それはこの戦争の最大の悲劇であり、私たちは決定採択と現実の事実(編集注:武器供与)の間にて、実に長い長い長い待ち時間を抱えている」と発言した。

その他同氏は、ロシアが輸出のために中国市場に大きく依存していることから、中国はこの戦争の解決に「甚大な役割」を担い得るとの見方を示した。

また同氏は、米国と中国が見解相違を取り除けたら、この戦争を止めるために一緒に行動することができるだろうと発言した。

写真:大統領府