ロシアにウクライナの戦場での戦略的突破の兆候は一切ない=パヴェル・チェコ大統領

チェコのパヴェル大統領は、ロシアにウクライナの戦場での戦略的突破の兆候は一切ないとしつつ、同時に同国が協議テーブルに座りたくなるための刺激も一切ないと指摘した。

パヴェル大統領が「チェコラジオ」で発言した。ラジオ・プラハ・インターナショナルが報じた

パヴェル氏は、ロシアの停戦に関する提案は今でも最後通牒的であり、和平協議のための強固な基盤ではなく、ウクライナの無条件降伏を想定したものだと指摘した。

またパヴェル氏は、ロシアは今後もウクライナで領土面の成果を達成しようとしていくだろうと述べつつ、そのロシアに、紛争に終止符を打つ唯一の手段が協議であって、さらなる戦闘の継続でないことを理解させるまで、ウクライナを支えていくことが重要だと指摘した。

さらに同氏は、「ロシアには著しい領土面の成果も、同国の側からの戦略的突破の兆候も一切見られていない。しかし、同国にはウクライナより多くのリソースがある」と発言した。

そして同氏は、これに対してウクライナは軍人や民間人の英雄的活動によって、ウクライナには覚悟と自衛のチャンスがあることを証明していると補足した。

写真:パヴェル・チェコ大統領(フェイスブック)