バイデン米大統領はウクライナが米国供与の武器で露領深部を攻撃することを認めていない=ホワイトハウス戦略広報調整官
カービー米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は11日、バイデン米大統領はあり得るエスカレーションを懸念していることから、ウクライナに対してロシア領深部への攻撃に米国供与の武器を使用することを認めていないと発言した。
カービー戦略広報調整官がNATO首脳会議会場内でウクルインフォルムの特派員にコメントした。
特派員が、米国はどうして今もウクライナに対してロシア領内の全ての軍事施設を攻撃することを認めていないのかと質問すると、カービー氏は、「大統領は不可避の脅威がある条件下において、国境を越えた攻撃のために米国の武器を使用することをウクライナ人に認めることに同意した。一切の変化は生じていない」と返答した。
同時に同氏は、「私たちは、ウクライナ人に何が必要なのか、今日を含め、毎日議論している」と補足した。
また同氏は、バイデン大統領は「この紛争の潜在的エスカレーションに公正に懸念しなければならない」ともコメントした。
特派員が「ウクライナ人は軍事飛行場を攻撃できるか?」と質問すると、カービー氏は、「私は今日政治的発言を一切行うわけにはいかない。私たちは、ロシアの深部への米国の武器使用をまだ認めていない」と返答した。
その他同氏は、NATO加盟国の第一のコミットメントは、戦場でウクライナが成功を達成するのを支援することだとしつつ、「その後、戦争が終わってから、彼らが強力な防衛・産業基盤と防衛能力を得ていくことを確信することだ」と発言した。
また同氏は、米国のような国々がウクライナを支援し続けるとし、「なぜなら、彼ら(ウクライナ)はロシアとの間で長い国境を有していくのであり、そして彼らはNATO加盟への道に立つべく作業をしていくからだ」とコメントした。
同時に同氏は、「しかし、どのような民主主義国同様、管理、政治的改革、私たちがウクライナと共に作業していく全てのことの観点から行わなければならないことがあり、私たちは、人々はそれを達成すると確信している」と強調した。