ウクライナ防空戦力、露軍発射のミサイル4弾と自爆型無人機15機撃墜 キーウ州に被害

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ウクライナのオレシチューク空軍司令官は、5日から6日にかけての夜間のロシア軍のミサイルと自爆型無人機による攻撃の際、ミサイル4弾と無人機15機を撃墜したと報告した。

オレシチューク空軍司令官がテレグラム・チャンネルで伝えた

オレシチューク氏は、夜間ロシア軍は、露ヴォロネジ州からキーウ州へ向けて弾道ミサイル「イスカンデルM/KN23」4弾、アゾフ海海上から誘導航空ミサイル「Kh59」2弾、クリミア・チャウダ岬、露クルスクから自爆型無人機「シャヘド」16機を発射したと伝えた。

この内、ウクライナ側は、「イスカンデルM/KN23」2弾、「Kh59」2弾、「シャヘド」15機をキーウ州、ヘルソン州、ミコライウ州、フメリニツィキー州で撃墜したという。

クラウチェンコ・キーウ州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、夜間の攻撃による州内の被害につき報告した

クラウチェンコ氏は、「州内では防空戦力が活動。敵目的は撃墜された。住居・重要インフラ施設への着弾はない。犠牲者は出ていない」と伝えた。

同時に6日8時の時点で、破片の落下にて、集合住宅の非居住スペースとなっている1、2階の窓が破損、ガソリンスタンド2軒の窓が割れ、壁面にひびが入ったと伝えた。さらに、商業利用されているビルの扉、窓、壁面に破損が確認されたという。

また爆風で、林業業者の建物が破損。破片落下地点で火災は発生しなかったという。

その他、キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルで、(市内で爆発音が聞こえた後の)5日23時49分時点の情報として、市内では破壊も犠牲者も確認されていないと伝えた

また、キーウ市のクリチコ市長は6日、テレグラム・チャンネルにて、夜間の攻撃の際、ミサイルの破片の落下により、市内デスニャンシキー地区の駐車場が破損したと伝えた。破片落下により火災発生はなく、犠牲者は出ておらず、建物の破損も確認されていないとのこと。

これに先立ち、5日夜、キーウ市で、空襲警報発令中に複数回の爆発音が聞こえていた

写真:ウクライナ空軍

追加(6日10時3分):クリチコ・キーウ市長の発表を追加。