「クルスク州の問題解決のためにはプーチンがウクライナから軍を撤退させるだけで良い」=米ホワイトハウス

米国のカービー・ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は12日、ロシアの首脳プーチン氏に対して、クルスク州情勢を心配しているなら、ウクライナからロシア軍を撤退させれば良いと提言した。

カービー戦略広報調整官がオンライン記者会見時に発言した。

露クレムリンからの、クルスク州にて西側がロシアと対峙しているとする発言に関して、カービー氏は、「それは、戦争当初からプーチンが執着している、彼の非常識なプロパガンダの一部である。NATOが彼を包囲しているからウクライナに侵入せねばならない、NATOと米国のウクライナ支援は、西側、NATO、米国がロシアに対峙していることを証明するもの、という内容だ。それは、馬に乗ってホッケーをするようなもので、そこには何の常識もない」と発言した。

また同氏は、ウクライナと戦争状態にあるのは、違法な侵攻を続けるロシア人だけであり、ウクライナは彼らの侵略から自衛をしているのだと強調した。

そして同氏は、「それはロシアの対ウクライナ侵略戦争に過ぎない。最初からそうであった」と説明した。

その他同氏は、米政権はウクライナ側との対話を続けているとしつつも、クルスク州の作戦についてコメントすることは避け、本件に関しては全てウクライナに尋ねるよう伝えた。

加えて同氏は、「それは、プーチンの対ウクライナ戦争であり、彼がクルスク州で起きていることを気に入らない、彼にとって不快であるのなら、シンプルな解決法がある。彼は、ウクライナからシンプルに自軍を撤退させ、全てを終わらせることができるのだ」と発言した。