キーウに対して露軍の大規模な自爆型無人機攻撃 破壊・犠牲者なし

ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、30日未明キーウに対して大規模な自爆型無人機による攻撃を行った。空襲警報は5時間以上にわたり発令された。暫定情報で、破壊・犠牲者は出ていない。

キーウ市軍行政府がテレグラム・チャンネルで伝えた

ポプコ同市軍行政府長官は、「これまでの攻撃の際と同様、敵は自爆型無人機を使用、暫定で『シャヘド』タイプだ。キーウへはこれら徘徊型弾薬が未明になって、波状型で、様々な方角から入ってきた。首都では空襲警報が5時間以上続いた」と書き込んだ。

防空戦力・機材は、キーウへ入ってきたロシアの無人機を全て撃墜したという。

暫定情報は、市内に破壊・犠牲者ともに出ていないとのこと。

ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、ウクライナ防衛戦力は29日19時から30日8時にかけてロシア軍の発車した誘導航空ミサイル「Kh59/69」1弾と自爆型無人機「シャヘド」67機を撃墜したと報告した。

空軍がテレグラム・チャンネルで報告した

空軍レーダー部隊が探知した敵の発射したミサイルと無人機は以下のとおり。

・弾道ミサイル「イスカンデルM」1弾(被占領下クリミアから発射)

・誘導航空ミサイル「Kh59/69」1弾(被占領下ザポリッジャ州から発射)

・対レーダーミサイル「Kh31P」1弾(黒海海上から発射)

・自爆型無人機「シャヘド」73機(露クルスク、エイスク、オリョールから発射)

この内、ウクライナ防衛戦力は、「Kh59/69」1弾と「シャヘド」67機を撃墜したと言う。迎撃戦が行われたのは、キーウ州、チェルカーシ州、ヴィンニツャ州、キロヴォフラード州、ジトーミル州、ポルタヴァ州、チェルニヒウ州、スーミ州、ハルキウ州、ドニプロペトロウシク州、ミコライウ州。

また無人機の内1機は、ベラルーシ方面へと飛び去っていき、さらに3機は、電子戦での対抗によりウクライナ北部で消失したという。

さらに発表時点で、まだ「シャヘド」1機がウクライナ領内を飛行しており、迎撃戦が行われていると書かれている。