ゼレンシキー宇大統領、今後3か月がロシア・ウクライナ戦争の情勢を動かすために重要だと指摘

ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、年内の残り3か月が、情勢を平和に向けて動かすための現実的チャンスだと発言した。

ゼレンシキー大統領がクロアチア・ドゥブロヴニクにおける第3回「ウクライナ・南東欧サミット」の際の演説で発言した

ゼレンシキー氏は、「『平和の基本』という文書には、公正な終戦のための詳細な条件が記載され、11月中には完成する。(中略)現在ロシアは公正な外交を回避している。そのため、私たちはウクライナで、行動計画を策定した。それは現状と『平和サミット』開催成功の間隙を埋められるかもしれない」と発言した。

そして同氏は、「私たちにとって、それは『勝利計画』である。あなた方の国々にとっては、それは理想的な安定計画だ。『計画』が完全に実現したら、ロシアは欧州を脅かすことができなくなる」と指摘した。

その上で同氏は、「10月、11月、12月に、私たちは情勢を平和と長期的安定の方へと動かす現実的なチャンスを得る。戦況は、この選択を行う機会を作り出している。2025年中に戦争を終結させる決定的な行動のための選択だ」と強調した。

なお、同日、ドゥブロヴニクでは、第3回「ウクライナ・南東欧サミット」が開催され、ゼレンシキー大統領が出席した。

写真:大統領府