ウクライナ保安庁、ドニプロ市でロシアの反ワクチン偽情報発信拠点を摘発

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ウクライナ保安庁(SBU)は、南部ドニプロ市にて、ロシア連邦からの発注を受けて、ワクチン接種への反対意見を煽る情報発信をするべく、大量のボット(インターネット上で事前に設定された処理を実行するプログラム)を運営していた人物を摘発した。

17日、SBU広報室が伝えた

発表には、「キューレーターの構想に従い、大量の偽情報をウクライナのインターネット・ユーザーの間に拡散させることは、ウクライナ政権の信頼失墜と国家ワクチン接種計画の破綻を目的としたものであった」と書かれている。

捜査によれば、摘発された「ボット工場」の管理人はドニプロ市の女性であり、ロシアの発注者が同人物に関連機材やプログラムを提供し、遠隔で設置作業を支援していたという。

摘発された人物は、同作業の機材設置のためにアパートを賃貸し、フェイスブックにウクライナ国民を装った架空の人物で、5000以上の投稿を行っていたという。

発表には、「女性は、発注者から、ソーシャルメディアを通じて拡散するための偽情報を定期的に受け取っていた。さらに、女性は、新しい偽アカウントを積極的に作らなければならなかった」と説明されている。

女性は、ウクライナ国内で禁止されている支払いシステムを通じて報酬を受け取っていたとのこと。

現在、裁判前捜査が行われており、コンピューター機材、SIMカード数百点が証拠として押収されたと説明されている。