【記者襲撃】ウクレシム銀行監査委員会、総裁を解任
イェウヘン・メツヘル国営ウクレシム銀行総裁へのインタビュー時に記者が同行職員から襲撃を受け、機材を取り上げられ、データを削除された事件に関連し、同行監査委員会は、メツヘル総裁を解任した。
11日、ウクレシム銀行がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
発表には、メツヘル総裁本人から、契約の期限前終了の10月11日付申請があったため、監査委員会は、10月11日に同総裁を解任したと発表した。
これに先立ち、4日、ラジオ・スヴォボーダの汚職犯罪調査報道プロジェクト「スキーム」の記者がイェウヘン・メツヘル・ウクレシム銀行総裁へのインタビュー時に暴行を受けたと発表。記者たちは、同総裁が質問の一つを気に入らず、その後警備員がムービーカメラマンに暴行し、機材や動画データ保存器具を取り上げたという。1時間後にこれらは返却されたが、インタビュー全編や襲撃を映した動画は全て削除されていたと説明された。
なお、その後、「スキーム」の記者たちは、削除された取材チームへの暴力を映した動画の復元に成功したと発表し、動画を公開している。
11日、キーウ(キエフ)市ホロシーウシキー地区裁判所は、メツヘル容疑者の未決囚予防措置として、夜間の自宅軟禁措置を選択していた。