ウクライナ保安庁、ロシアとの協力容疑のモトール・シーチ総裁による通話記録を公開
ウクライナ保安庁(SBU)は24日、侵略国ロシアとの協力の容疑で拘束されたウクライナの航空エンジン製造企業「モトール・シーチ」社のヴヤチェスラウ・ボフスライェウ総裁による同容疑を裏付ける傍受した通話記録を公開した。
SBU広報室が公表した。
発表には、「侵略国の全面的侵攻後すらも、これまでに繰り返し地域党から最高会議議員に選出された経験のある同幹部(編集注:ボフスライェウ容疑者)は、ロシアの攻撃ヘリへのエンジンやその他部品を供給し続けていた。それによって、同人物は実質的に敵を支え、敵がウクライナの町や村を攻撃することを支援していたのだ」と書かれている。
さらにSBUは、ボフスライェウ氏がロシアの侵攻を正当化したり、プーチン露大統領が進軍を止めないことを期待したりしていたと指摘した。
SBUは最近ボフスライェウ氏と同社職員を拘束し、容疑を伝達したことを喚起した。
公開された通信傍受記録では、ボフスライェウ容疑者は今年3月の通話の際に、キーウでは敵の攻撃で多くの人が亡くなっていると述べたり、モトール・シーチ社敷地にロシア軍のイスカンデルのミサイルが着弾したことに理解を示したりしている。
さらにボフスライェウ氏は、ロシアの企業「エンジン・ウラジーミル・クリモフ モトール・シーチ」社の代表者との会話で、同社に部品を送る準備があると述べている。
その他、同氏は、今年5月のロシアの企業「ロスヴェルトル」社のモトレンコ元総裁の会話では、モトール・シーチ社がロシアに数十台の機材を送ったと認めている。
SBUは、違法活動に関わったその他の人物を特定し、責任追及を行うべく、活動を続けていくと伝えた。
これに先立ち、SBUは23日、南部ザポリッジャ市の航空エンジン製造企業のヴヤチェスラウ・ボフスライェウ総裁を侵略国ロシアとの協力・支援の容疑で拘束したと発表していた。