ウクライナ汚職捜査機関、シェウチェンコ前中銀総裁を指名手配に指定
ウクライナの政権高官の汚職犯罪の捜査に特化した捜査機関「国家汚職対策局(NABU)」は、2億フリヴニャ(約8億円)以上の横領容疑のかけられている、キリロ・シェウチェンコ前中央銀行総裁を含む、3名の人物の指名手配への指定を発表した。
NABUがテレグラム・チャンネルにて発表した。
発表には、指名手配されたのは、「ウクルハズバンク」社元取締役会長、副会長、VIP顧客担当局副局長の3名だと書かれており、その内の1名がキリロ・シェウチェンコ前中銀総裁となっている。
NABUは、「彼らには、10月初旬に容疑を伝達しているが、特別手続き(編集注:遠隔伝達)においてだった。なぜなら、これら人物の居場所がわからなかったからである。それ以降、容疑者たちは、捜査官の出頭要請に応じなかったため、指名手配の発表に至った」と伝えた。
これに先立ち、NABUは10月6日、キリロ・シェウチェンコ当時中銀総裁に対して容疑を伝達していた。
シェウチェンコ容疑者に対しては、2014年から2020年にわたり、国営「ウクルハズバンク」取締役会長職に就いていた際の、2億600万フリヴニャ以上の損失をもたらした汚職スキームの策定容疑がかけられている。