ウクライナの汚職対策機関、国営ガス企業元総裁に汚職犯罪容疑を伝達

ウクライナの汚職犯罪捜査機関は19日、国営ガス企業「ナフトガス」社のアンドリー・コボリェウ元総裁に対して、違法な手段で自身に対して2億2900万フリヴニャ以上の賞与を支払っていた容疑を伝達した。

特別汚職対策検察(SAP)がテレグラム・チャンネルで伝えた

発表によれば、捜査班は、2018年、容疑者は、職権を濫用する形で、ナフトガス社監査委員会を通じて、賞与支払い問題を主導し、1000万ドルという特別高額の賞与を自らに支払うことを定めたことを明らかにしたという。結果、容疑者に対して、2018年を通じて、承認可能な額を大幅に超えた賞与が違法に支払われていたという。

また、2018年から2021年にかけて、容疑者は、捜査協力を行わず、捜査班から文書や資料を隠していたと書かれている。

これに対して、コボリェウ氏は、フェイスブック・アカウントにて、「国外にいる際に、容疑の準備が行われているのを理解して、すぐにウクライナへ戻った。私がどこかへ逃げたとか隠れているとかと非難するための口実を与えないためだ」と書き込んだ

なお、コボリェウ氏は、2014年から2021年にかけて、国営ガス企業「ナフトガス」社の総裁を務めていた人物。