ウクライナの汚職犯罪捜査班、前国防次官に軍への食料調達における詐欺容疑を伝達
ウクライナの汚職捜査機関「国家汚職対策局(NABU)」などからなる捜査班は、元国防次官と国防省の元局長に対して、ウクライナ軍への食料調達の際の詐欺犯罪の容疑を伝達した。
21日、NABUが、国家捜査局とともに行っている捜査について報告した。
容疑者の行動により約1200万フリヴニャの損失が出て、またウクライナ軍による国防活動の遂行の妨害をもたらした疑いがあるという。
捜査班は、2020年国防省はウクライナ軍の2021年の食事組織サービス購入の調達を行ったが、その際に、元次官が元局長に対して、サービス供給者と「追加合意」を締結するよう命じたと指摘した。
この追加合意によると、基本合意から、業者が食料品を輸送し、ウクライナ軍の食料品の在庫を適時に補充する義務が除外されていたのだという。それにより、その業務をウクライナ軍自身が行わねばならなくなり、それにより追加の出費が発生し、また人員、機材も用いる必要が生じたと説明されている。
結果、国家には、約1200万フリヴニャの損失が発生したという。さらに、容疑者の行為がウクライナ軍の戦闘準備と防衛能力の低下をもたらし、特別な時期におけるウクライナの国家安全保障の基本への潜在的脅威を生み出したと指摘されている。
写真:参謀本部