ゼレンシキー宇大統領、著名活動家襲撃発注犯への有罪判決にコメント

ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、2018年7月にヘルソン市で襲撃を受け、同年11月に死亡した地元活動家カテリーナ・ハンジューク氏の事件につき、裁判所が襲撃を発注した罪でウラディスラウ・マンヘル当時ヘルソン州議会議長他へ10年間の禁固刑を言い渡したことにつき、そのようは判決は本来は社会からの圧力なくても下されねばならなかったとコメントした。

ゼレンシキー大統領が同日の憲法記念日に際して最高会議(国会)で行った演説の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「2019〜2020年、この犯罪の実行犯への判決が下された。今回は、(編集注:襲撃の)発注者と襲撃共謀者への判決だ。裁判所は、彼らを有罪だと認定し、禁錮10年の罪を定めた。私たちは公正でなければならない。もし市民社会やカテリーナさんの友人たちからの断固とした圧力と恒常的な注目がなく、もし様々な抗議活動や、犯罪発注者を罰する要請がなければ、正義は最初の段階ですでに破壊されていただろう。犯罪者もそれに期待していた。彼らは、いつも通り、不処罰を確信していた。そして、私は、この事件で闘ってきた人皆、合法的判決のために然るべく活動してきた人皆に感謝している。しかし、それは、社会の圧力抜きでも生じなければいけなかったことではある」と発言した。

また同日、最高会議は、殺害されたカテリーナ・ハンジューク氏に黙祷を捧げた。

これに先立ち、6月26日、キーウ市ドニプロウシキー地区裁判所がウラディスラウ・マンヘル元ヘルソン州議会議長とオレクシー・レヴィン元州議会議員補佐官に対して、ヘルソン市長の補佐官であり、市民活動家であったカテリーナ・ハンジューク氏襲撃を組織したとして、禁錮10年の有罪判決を言い渡していた。マンヘル氏は、控訴すると述べている。

ヘルソン市長の補佐官であり、市民活動家であったカテリーナ・ハンジュークさんは、2018年7月31日に複数の人物に硫酸をかけられ、全身火傷、一部視力を失うなどの重傷を負った。その後、ハンジュークさんには、10回以上の手術が行われたが、同年11月4日病院で亡くなった

2019年2月11日、当時ヘルソン州議会議長であったウラディスラウ・マンヘル氏にハンジューク氏の殺害を組織した容疑が伝達されていた。

また、ハンジューク氏への襲撃実行犯5名に対しては、2019年6月、ドニプロペトロウシク州ポクロウシキー市地区裁判所が実刑判決を下している