違法蓄財容疑のオデーサ州の元徴兵責任者、逃亡するも拘束

ウクライナの国家捜査局は24日、オデーサ州の徴兵責任者であり、違法蓄財容疑が通達された後に行方をくらませていたイェウヘン・ボリソウ元雇用社会支援センター所長を拘束したと発表した。

国家捜査局広報室が伝えた

発表には、「元代表者は、捜査から逃亡しようとし、その際、電話番号や車両ナンバーなど、居住地を変えるなどの謀略の要素を利用した。活発な捜索が2日間にわたり行われたところ、包括的作戦捜査方策の結果、同人物をようやく摘発し、キーウにて拘束した」と書かれている。

また国家捜査局は、同容疑者については、裁判所にて、保釈金を設置しない抑留を未決囚予防措置として要求していくと伝えた。

その他同局は、捜査の過程で、同人物による違法蓄財を示す証拠が収集されているとも伝えた。同局は、国家汚職防止庁(NAPC)による、同容疑者の1億8800万フリヴニャの違法蓄財の兆候に情報の分析が行われていくと指摘した他、民間の調査報道による、同容疑者が昨年スペインで400万ユーロ以上の住居を購入したと報じたことを喚起し、さらには今年には約300万フリヴニャのメルセデス・ベンツEQVも購入していたことが判明したと伝えた。さらに、過去数年、同容疑者の義母もトヨタ・ランドクルーザー・プラド、メルセデス・ベンツG 63 AMGなどを保有し始めているが、その際これらの購入に充てられるような合法的な資金源は確認されていないと報告した。また、容疑者の配偶者にも、スペインにて7億3700万ユーロの不動産が現れているという。

これに先立ち、6月28日、オデーサ州の徴兵責任者である、イェウヘン・ボリソウ同州雇用社会支援センター所長の親族が全面戦争期に入ってから、スペイン沿岸部にて不動産や数百億ドルの車両を複数台獲得したとの情報が公開された後、同人物は同職から解任されていた。

7月22日、ボリソウ氏には、数億フリヴニャの違法蓄財と意図的な兵役回避の容疑が通達されている。

写真:アルミヤインフォルム