オデーサ州の元徴兵責任者、裁判所により逮捕確定

写真・動画

ウクライナのキーウ市ペチェルシキー地区裁判所は25日、違法蓄財容疑で起訴されたイェウヘン・ボリソウ元雇用社会支援センター所長の未決囚予防措置として、保釈金1億5000万フリヴニャを設定した上での拘置を決定した。

検事総局広報室がテレグラム・チャンネルで伝えた

これに先立ち、24日、ウクライナの国家捜査局は、オデーサ州の徴兵責任者であり、違法蓄財容疑が通達された後に行方をくらませていたイェウヘン・ボリソウ元雇用社会支援センター所長を拘束したと発表した

ボリソウ容疑者は、1億8800万フリヴニャの違法蓄財の兆候が国家機関に指摘されている他、民間の調査報道により、昨年スペインで400万ユーロ以上の住居を購入したことが報じられていた。さらには今年には約300万フリヴニャのメルセデス・ベンツEQVも購入していたことが判明している他、過去数年、同容疑者の義母もトヨタ・ランドクルーザー・プラド、メルセデス・ベンツG 63 AMGなどを保有し始めているが、その際これらの購入に充てられるような合法的な資金源は確認されていないと報告されていた。また、容疑者の配偶者にも、スペインにて7億3700万ユーロの不動産が現れているという。

6月28日、オデーサ州の徴兵責任者である、イェウヘン・ボリソウ同州雇用社会支援センター所長の親族が全面戦争期に入ってから、スペイン沿岸部にて不動産や数百億ドルの車両を複数台獲得したとの情報が公開された後、同人物は同職から解任されていた。

7月22日、ボリソウ氏には、数億フリヴニャの違法蓄財と意図的な兵役回避の容疑が通達されている。