ウクライナ保安庁、大富豪コロモイシキー氏に詐欺容疑伝達

ウクライナ保安庁(SBU)は2日、著名な大富豪(オリガルヒ)であるイーホル・コロモイシキー氏に対して、詐欺により獲得した資産の合法化を行った容疑を伝達したと発表した。

SBU検事総局が公表した。

SBUは、「SBUと経済保安庁の資料による犯罪容疑通達書が大型金融産業グループの実質的所有者であるイーホル・コロモイシキー氏に手交された」と伝えた。

伝達された容疑は、ウクライナ刑法典第190条「詐欺」と第209条(犯罪的詐欺で取得した資産の合法化(洗浄))だという。

発表にはまた、捜査により、2013年から2020年にかけて、コロモイシキー氏がコントロール化にある銀行のインフラを利用して、国外に5億フリヴニャ以上を持ち出すことで同資金の合法化を行ったことが判明したと書かれている。

なお、これに先立ち、2020年8月4日、米クリーブランドにて、ウクライナのオリガルヒであるイーホル・コロモイシキー氏が所有する企業オフィスに米連邦捜査局(FBI)が家宅捜索を行っていた。

同年8月6日、米司法省、ウクライナのプリヴァト銀行(編集注:コロモイシキー氏が過去に所有し、その後国営化された銀行)から違法に持ち出された資金により獲得された商業不動産2件の没収を要求することを発表していた