ウクライナの汚職犯罪捜査機関、キーウ控訴裁判所の裁判官4名による収賄を摘発

ウクライナの政権高官の汚職犯罪捜査・起訴に特化した法執行機関「国家汚職対策局(NABU)」と「特別汚職対策検察(SAP)」は、キーウ控訴裁判所の裁判官4名が資産凍結解除と引き換えに3万5000ドルの違法な報酬を受け取っていたことを明らかにした。

11月30日、SAPがフェイスブック・アカウントで公表した

発表には、11月29日、SAPとNABUが、キーウ控訴裁判所の4名の裁判官による資産凍結解除の判決に対する3万5000ドルの違法な報酬の受け取りを明らかにしたと書かれている。

SAPは、11月28日、地方裁判所による航空機への差し押さえ判決を、キーウ控訴裁判所が覆すことを目的に、仲介人役を務める裁判官が民間企業代表者から違法な報酬を受け取ったことが摘発されたと伝えた。

その裁判官は、受け取った金銭の内、1万ドルは自分のものとした上で、残りの2万5000ドルを判決を下した他の裁判官に渡したという。

29日、2万5000ドルが控訴審理を行った裁判官全員の間で分割されたと書かれている。

裁判官の滞在・居住地における家宅捜索を行った際に、捜査官が賄賂として取得された資金を押収したという。

現在、裁判官への容疑伝達の準備が進められているという。