ウクライナ保安庁、調査報道発表を受け、幹部を停職処分
ウクライナ保安庁(SBU)のマリュク長官は、調査報道グループ「捜査(スリツトヴォ)インフォ」の記者が、保安庁(SBU)の職員の資産に関する番組を準備していた際に、SBUが地域採用・社会支援センター(徴兵機関)に対して同記者に召集令状を渡すよう指示を出した疑いを発表した後、関係するイッリャ・ヴィチュクSBU情報セキュリティ分野国益保護防諜局局長を調査中の間停職処分とする決定を下した。
SBU広報室がインターファクス・ウクライナ通信への問い合わせに対して回答した。
SBUは、「ヴァシーリ・マリュクSBU長官はイッリャ・ヴィチュク情報セキュリティ分野国益保護防諜局局長を、『捜査インフォ』が発表した状況調査実施の間停職させた」と書かれている。
また、発表には、マリュクSBU長官の決定により、ヴィチュク氏は調査期間中、前線での防衛課題を遂行する戦闘部隊での兵役を遂行することになるとあり、「現時点で彼は、その部隊へ出張しており、今日彼は戦闘課題遂行圏に向かった」と書かれている。
同時に、「SBUは、報道機関と記者によるロシア侵略に対する情報前線における効果的な共同活動につき敬意を表明している」とも伝えられている。
これに先立ち、これに先立ち、4月6日、「捜査インフォ」は、同グループの記者イェウヘニー・シュリハト氏が、SBUのイッリャ・ヴィチュク情報セキュリティ分野国益保護防諜局局長の資産に関する調査番組を作成した際に、SBU職員がソロムヤンシキー地区の地域採用・社会支援センター職員に対して、同記者に対して召集令状を手交するよう指示を出した可能性があるとする情報を発表していた。検事総局は8日、本件につき職権濫用の可能性に関する捜査を開始したと発表している。
同発表を受け、SBUは組織内調査を行うと発表。
また、シルシキー・ウクライナ軍総司令官も、今回の発表に関連して、陸軍司令官に対して、組織内調査を行うよう指示を出していた。