ウクライナ国境警備隊、全面戦争開始以降、約450の兵役逃れ支援グループを摘発
ウクライナの国境警備隊は、ロシアによる対ウクライナ全面侵略戦争が始まって以降、これまでに兵役逃れのために男性を国外へと違法に渡航させる犯罪集団を約450摘発してきた。
デムチェンコ国境警備庁長官がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。
デムチェンコ氏は、「違法な越境の試みは毎日ある。そのような試みが最も多いのは、モルドバとの国境とルーマニアとの国境の検問地点のない場所だ。捏造文書による件数が最も多く確認されているのはポーランドとの国境である。大半の違反者は、プロセスの単独参加者ではなく、彼らは組織する者のサービスを利用している」と伝えた。
同氏はまた、戒厳令の期間、国民の違法な国境越境に特化した犯罪集団を約450摘発したと述べた。
さらに同氏は、国境警備隊員は毎日約120名の国境の越境を拒否していると述べた。その多くは渡航目的が確認できない者であり、また昨年と比べて、そのような人物の数は減少しているという。
加えて同氏は、戒厳令下に国境を合法的に越境するためのシステム「シリャフ」では、商品や乗客の国家間輸送を担う運転手や、ウクライナの市民や軍・治安機関のための人道支援の搬送を担う人物の出国が認められていることを喚起した。同時に、「シリャフ」上に登録されていて、国家機関から関連の指示が出ていても、自らの渡航目的を認められない場合は、出国が認められないという。