ホムチャーク参謀総長、8日のペトリウシケにおける兵力引き離し開始時刻を発表

11月8日正午、ドネツィク州ペトリウシケの指定の地点にて兵力・機器引き離しプロセスが開始する予定。

7日、ルスラン・ホムチャーク・ウクライナ軍参謀総長が統一部隊作戦圏内のコンタクト・ラインへの政権代表者と各国大使の視察訪問時に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ホムチャーク参謀総長は、「今日訪問した場所に攻撃がないこと、一定距離後退している軍はあらゆる状況への対応の準備があることを、大使たちを含め、皆が確信できたであろう。また、今日、私たちはペトリウシケを訪れ、昨日の時点で停戦が7日間続いたこと、今日あらゆる発表が行われ、検証が実施されていることを目にした。そして、明日には私たちは引き離しに関係する要件を履行する用意ができる。また、それらは全て鏡面対称的に行われる(編集注:ロシア武装集団側と同時かつ対称的に行われるという意味)。明日正午、本件を担当する幹部から、これら方策の開始に関する発表が出る」と発言した。

軍引き離し地点は誰かコントロールするのかとの質問に対して、ホムチャーク参謀総長は、「欧州安保協力機構(OSCE)がこれら地点をコントロールしていく。彼らは、カメラを設置しており、カメラは24時間コントロールされているし、彼らは自らの無人機(UAV)も有している。更に、これら地点は共同管理調整センター(JCCC)によっても24時間体制でコントロールされている。加えて、必要な対応のために、追加的に全ての引き離し地点にカメラが設置されている。ご覧のこれら地点は、あらゆるところに国家警察が配備されており、彼らが秩序を完全にサポートしている」と発言した。

同時に、参謀総長は、ロシア占領軍側の合意履行は誰がコントロールするのか、との問いには、「私はあちら側のことには責任を負っていない」と回答した。

参謀総長はまた、地元住民は平和と攻撃停止を要求していると発言した。

同時に、ウクライナ政府代表者と各国大使の記者会見時、統一部隊作戦圏内では、攻撃音が聞こえていた。地元住民の発言では、武装集団戦闘員がホルリウカ(非政府管理地域)からノヴォルハンシク側を攻撃したという。記者が、兵力引き離しの最中に攻撃音が聞こえるような状況はあり得るのかと尋ねると、ホムチャーク参謀総長は、「私たちが今話しているのは、引き離し地点のことだろうか、それともノヴォルハンシクのことだろうか?私たちは、情勢のことを話しているのではなく、私たちが今滞在している、引き離し地点のことを話しているのだ」と返答した。

なお、10月1日、ウクライナ、OSCE、ロシアからなる三者コンタクト・グループ(TCG)のミンスクでの会合では、引き離し地点「ゾロテー」と「ペトリウシケ」の引き離し開始日について合意に達成されていたが、その後、停戦違反が発生し、同開始が延期されていた。

ゾロテー4での兵力等引き離しは、10月29日から11月1日にかけて実施された。同地点では、11月3日から地雷除去が始められており、11月9日まで続く見込み。その後、防衛施設の解体が