ドネツィク空港防衛戦終了から5年 戦死軍人の追悼式に大統領出席

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ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は20日、ドネツィク空港防衛戦終了から5年経過に合わせて開催された、「サイボーグ」と呼ばれた戦死軍人の追悼式に出席した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

行事には、軍人の遺族、国防省、参謀本部の幹部、市民団体代表者、キーウ駐屯地の軍人、軍学校の士官候補生らが出席した。

同追悼式は、2014年5月26日から2015年1月22日の計242日間にわたり、ドネツィク空港防衛戦を戦い、亡くなったウクライナ軍人を追悼するもの。この戦いにより、同空港の新旧ターミナルが崩落したことで、同戦闘は終了した。

写真:ヴォロディーミル・タラソウ/ウクルインフォルム

なお、1月16日は、ウクライナでは「ドネツィク空港防衛者追悼の日」に定められている。

ドネツィク空港防衛戦に参加した軍人たちは、その強靭さと不屈の精神から、「サイボーグ」との愛称で呼ばれており、自由で独立したウクライナという理想に対する献身と勇敢さのシンボルとみなされている。

ドネツィク空港防衛戦と隣接するピスキーでの戦闘に参加したのは、第3独立連隊の特命部隊、第79、80、81、95独立空中機動旅団、第93機械化旅団、第57独立自動車化歩兵旅団、第90独立空中機動大隊、第74独立諜報大隊、「ドニプロ1」連隊、志願ウクライナ軍団など。

2015年18~21日の数日間、占領軍による同空港のターミナル崩落により、58名の軍人が死亡。これを受け、1月21日、ウクライナ軍人を完全に崩落し、防衛できなくなった同空港新ターミナルから離脱する決定が下された。

ドネツィク空港防衛戦で戦死した軍人は200名以上。負傷者は500名以上。