ウクライナ海軍司令官、日本自衛隊代表者と会談
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ウクライナ南部で開催されている多国籍軍事演習「シーブリーズ2021」の際に、オデーサ市にて、ウクライナ海軍司令官のオレクシー・ネイジュパパ少将が、日本を代表しオブザーバーとして同演習に参加している、在ウクライナ日本国大使館の坂本大地防衛駐在官と海上自衛隊の小林卓雄1等海佐と会談した。
7日、ウクライナ国防省広報室が発表した。
発表によれば、会談時、黒海・アゾフ海における喫緊の問題とロシア連邦からの安全保障上の挑戦について話が行われた。ネイジュパパ司令官が安全保障強化方策について説明すると、自衛隊代表者からはロシアとの間の経験について説明があったという。
ネイジュパパ司令官は、「私たちは、演習『シーブリーズ2021』に初めてオブザーバーとして参加する日本海上自衛隊代表者と、侵略国との国境沿いの状況を議論することを目的に会談した。なぜなら、日本の状況は非常によく似ているからだ。そのため、今回は、経験を交換し、今後の協力方向性や両国海軍・海上自衛隊の部隊訓練の質について議論するための非常に良い機会となった。将来、私たちは、日本海上自衛隊とさらに共同行事を実施することを計画している」と発言した。
司令官は、日本のパートナーたちが北大西洋条約機構(NATO)基準で行われている演習を高く評価したと指摘した。
小林1佐は、「私は、あなたの国のことを多く知っているし、私たちが『シーブリーズ2021』への参加できるこの機会につき感謝している。これほど多くの国が演習に加わっていることを喜んで見ている。周知の通り敵は単独では倒せないのであり、この演習は平和のために共同して行動する海洋国家の力を示す素晴らしい機会となっている」と発言した。