欧州理事長、ウクライナとの安全保障分野の協力の可能性に言及
ミシェル欧州理事会議長は12日、欧州連合(EU)は軍事教育分野の共同プロジェクトにつきウクライナ側と協議する準備があると指摘した。
ミシェル議長がキーウでのウクライナEU首脳会談後の共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
議長は、「軍事協力に関しては、私たちは、その分野の協力も強化できると思っている。例を挙げれば、サイバーセキュリティ分野、EUでもほぼ毎日起きているサイバー攻撃との闘いについて、共同対策手段の作成分野の協力だ。私たちは、それはジョゼップ・ボレル上級代表の仕事だと思っており、彼が、ウクライナへミッションを送り、ミッションがウクライナの同僚と会談し、私たちが軍事教育問題でどのような共同プロジェクトを協議できるか、同分野の繋がりを強めつつ、どのような具体的プロジェクトを一緒に作ることができるかにつき、検討していくだろう」と発言した。
同氏はまた、ウクライナのボスニア・ヘルツェゴビナでの欧州連合部隊「アルテア」(EUFOR Althea)へ参加は、ウクライナとの安全保障協力の具体的例だと指摘した。
そして、同氏は、「今日の会談は、特に安全保障分野においての、将来のプロジェクトを強化するさらなる良い機会である」と発言した。
ゼレンシキー大統領は、欧州のベストプラクティスを導入し、経験を交換することを想定した、軍事訓練ミッションについても話し合ったと発言した。大統領は、「私たちは、リトアニアのそのサポートとイニシアティブにつき感謝している。私は、現在、このミッションについて議論されていること、EU各国と同意取り付けが行われていること、同意する国が日々増えていることを知っている。私たちは、そのイニシアティブを支持している」と発言した。
これに先立ち、7月30日、ウクライナ国家安全保障国防会議(NSDC)は、ウクライナ軍がボスニア・ヘルツェゴビナでの欧州連合部隊「アルテア」(EUFOR Althea)へ参加することを決定していた。同参加は、ウクライナのEU部隊への最初の参加となる。