「情報空間に大規模戦争の話が多すぎる」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、現在ロシアによる「深刻な大規模戦争」に関する情報が多すぎるとの見方を示した。

ゼレンシキー大統領がヘルソン州での国外メディアを対象にした記者会見時に発言した。

ゼレンシキー氏は、「私たちは、毎日働いており、支援、とりわけ外国のインテリジェンスの提供につき、あなた方皆に感謝している。私たちは、国家として、何よりもまず、自分自身に期待しなければならない。私たちは、どんな日でも準備ができていなければならない。私は、現在、情報空間にロシアからの『深刻な大規模戦争』に関する情報が多すぎると思っている。もはや、『その日』についてすら話されている。私たちは、リスクがあることは理解している。もし誰か、2月16日以降のウクライナへの『100%の侵攻』についての追加的な情報を持っているなら、私たちにその情報を提供して欲しい」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、ウクライナ側は、米国のものをはじめとする全ての外国の情報機関の情報に留意しているとし、「私たちは、多くの情報源から情報を得ている。ウクライナのインテリジェンスからもだ。そして、私は、ウクライナのインテリジェンスが他国のものより劣っているとは思わない」と強調した。

同時に同氏は、外交的手段が情勢緩和と脱占領にとっての唯一の手段であることから、毎日様々な国首脳と対話していると指摘した。

なお、11日、ウクライナ南部ヘルソン州の一時的被占領下クリミアと接する行政境界線の近くで、内務省傘下部隊の演習が行われており、ゼレンシキー大統領が視察を行っている。