トルコ無人機メーカー「バイカル」、ウクライナに攻撃型無人機3機を無料提供へ
攻撃型無人機「バイラクタルTB2」で知られるトルコの無人機メーカー「バイカル・マキナ」社は27日、ウクライナ軍の装備のためにバイラクタル3機を無料提供すると発表した。
バイカル社がツイッター・アカウントにて発表した。
発表には、「バイカル社は、ウクライナ人が自らの祖国を防衛するための無人機バイラクタルTB2を複数購入するための、『人々のバイラクタル』という名前の募金キャンペーンで、資金がうまく集まったことを知った。数日間でその目的を達成するためにビジネスマンや、一般人が大なり小なり資金を持ち寄った。バイカル社は、TB2のための支払いを受け取らず、同機を3つ、無料でウクライナの前線に送る」と書かれている。
同社はまた、集めた資金は、ウクライナの人々の戦いの支援のために送るよう要請した。
さらに同社は、「私たちは、彼らの連帯と、乗り越えがたいと思われる挑戦に直面した上での決意に感動している。バイカル社は、正義ある解決と長引く平和を祈っている」と伝えた。
なお、同社が無料でバイラクタルを提供するのは、今回が2度目。1度目は、リトアニアの企業「ライスヴェスTV」社が5月末にバイラクタルをウクライナのために購入しようと募金を開始し、3週間の予定で始めたキャンペーンだったが、すぐに1機分の資金が集まった。その後、アヌサウスカス・リトアニア国防相が6月2日、バイカル社とバイラクタル購入の話をしたところ、同社は、同機1機を無料で提供すると発表。これを受けて。リトアニアは、集めた資金をウクライナ軍が必要とする弾薬の購入やウクライナのサポートのために使うと伝えていた。
今回の募金は、市民活動家、テレビ芸能人として知られるセルヒー・プリトゥーラ氏が、ウクライナ軍のためにバイラクタル3機を購入しようと呼びかけて始めた募金キャンペーンだった。