モロッコ政府、ウクライナに戦車供給へ アフリカからの初軍事支援に=報道
モロッコ政権は、米国の要請を受けて、ウクライナに対して戦車T-72を提供する決定を採択した。これにより、モロッコは、ウクライナへと軍事支援を実施する最初のアフリカの国となる。
Le Journal de l'Afriqueが報じた。
報道によれば、米国の外交官たちは、「最大限秘密裏に」T-72をウクライナへ提供させることでモロッコを説得できたという。
なお、モロッコ軍は、ベラルーシから1999〜2001年に購入した戦車T-72B/BKを数十台所有している。報道によれば、モロッコ政府は最近、現在の戦争において、ウクライナ支持の立場をより鮮明にしているという。
今年3月の国連総会のロシアの対ウクライナ軍事侵略の非難決議採択時には、モロッコは、立場を鮮明にすることを回避し、投票を棄権しており、他の投票でも同様の行動をとってきた。
しかし、その後、モロッコが「全ての国連加盟国の領土一体性、主権、国の統一への尊重」に関する声明を発表して以降、同国は、米国同盟国やNATO加盟国とともにウクライナ政府への軍事支援拡大議論(編集注:「ラムシュタイン」会合のこと)に出席していた。