ウクライナ大使館はレンドリース法の効力延長のために活動している=マルカロヴァ駐米ウクライナ大使
マルカロヴァ駐米ウクライナ大使は、ウクライナの外交官は現在、本年9月に失効する予定である米国のレンドリース法につき、同法の効力が延長されるように活発に活動しているところだと発言した。
マルカロヴァ大使がラジオ・リバティへのインタビュー時に発言した。
マルカロヴァ氏は、「9月末でレンドリース法の効力が切れる。その効力延長のために、私たちは現在非常に活発に活動している」と発言した。
マルカロヴァ氏は、米国側を説得して、補正予算においてウクライナ向け無償資金が入ることになることへの期待を述べつつも、他方で、その点に遅延や問題が生じた場合に、武器のレンタルというオプションがあり続けることが非常に重要だと発言した。
そして、同氏は、「そのため、現在あらゆる方面で包括的な作業が行われている」と伝えた。
なお、レンドリース法とは、ウクライナへの防衛品の貸し出しを迅速に行う権限をバイデン米大統領に与え、借り入れる側のウクライナの支払いは事後となることを定めた米国の法律。2022年の4月7日に米国上院が、4月28日に同下院が採択し、5月にバイデン米大統領が署名し発効させていた。
同時に、同法採択以降も、米国はウクライナに無償での武器供与を続けており、レンドリース法に基づいた武器の貸し出しは現在まで一度も行われていない。
レンドリース法は、第二次世界大戦時にも使用されており、同法が米国によるナチスドイツと戦う英国やソ連などへの迅速な武器の提供を可能としていた。