NATO首脳会議はロシアが安全保障上の最大の脅威であることを明確にすべき=独外相
ドイツのベーアボック外相は4日、ワシントンで開催される北大西洋条約機構(NATO)では、ロシアを安全保障上の最大の脅威として明示した上で、それに関連して、ウクライナ支援強化を含め、自らの政策を適合させるべきだと発言した。
ベーアボック外相が独議会においてNATO首脳会議に関する演説を行った際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ベーアボック氏は、「来週ワシントンで、私たちは、当面、プーチンのロシアは私たちの安全保障と欧州の自由にとって最大の脅威であり続けるだろうということを明確にせねばならない。それは私たちが選択したのではない! 私たちはそれを望まなかった。しかし、時は来たのであり、私たちは自らの政策をそれに適合させねばならない」と発言した。
同氏は続けて、だからこそ、ドイツとその他同盟国は自らの自衛能力に投資しているのだと指摘した。
さらに同氏は、ウクライナ支援はあたかも慈善行為だと聞くのは「非常に苛立つ」と指摘し、「それは私たち自身の安全保障、私たち自身の自由への投資だ」と強調した。また同氏は、プーチンが自らの演説の際に繰り返し言及している帝国的要求は、ウクライナ以外の他の国に対しても向けられたものだと補足した。
加えて同氏は、NATO首脳会議前に、ウクライナ支援をどのように拡大するかということにつき集中的な議論が行われているとし、「なぜなら、プーチンの計画爆弾はウクライナの発電所や住宅を毎日攻撃しているだけではないからだ。それは、毎日私たちの生活手段や欧州の自由も攻撃している。彼の爆弾は私たちのことも想定している」と発言した。
そして同氏は、プーチンはNATOを分断し、弱体化したがっていたが、結果は、全く反対のことが生じたと伝えた。
なお、NATO首脳会議は、ワシントンにて7月9〜11日に開催される。