スナク英首相、本日キーウを訪問 軍事支援発表と安保合意署名へ

英国のスナク首相は、12日にキーウを訪問し、ウクライナへの新しい軍事支援を発表する他、ゼレンシキー宇大統領とともに、安全保障分野協力の二国間合意に署名する。

英国政府広報室が公表した

発表によれば、今回の会談に先立ち、スナク首相は英国が2024〜2025年の対ウクライナ軍事支援として25億ポンドを拠出することを認めた。この内少なくとも2億ポンドはウクライナのための軍事無人機(偵察用、長距離攻撃用、無人水上艇を含む)の調達・生産に向けられる。無人機の大半は英国で生産され、また英国国防省はウクライナの防衛のために提供される無人機の数を増やすべくパートナー国とともに作業を行っていく。

英政府は、この資金は、長射程ミサイル、防空、火砲弾薬、海上安保といった重要な分野を含む、ウクライナの勝利を確保する上で、英国の軍事知識と防衛生産を最大限活用するのに役立つと伝えた。

さらに、「安全保障協力に関する英国・ウクライナ協定は、情報共有、サイバーセキュリティ、医療・軍事訓練、防衛産業協力を含む、英国がウクライナの安全保障のためにこれまでに提供し、これからも行っていく様々な支援を正式に定めるものである」と説明されている。

さらに、同協定は、ウクライナが再びロシアに攻撃を受けた際には、英国はウクライナと協議し、ウクライナの防衛のために「迅速かつ持続的な」支援を提供することを義務付けるものだという。

発表によれば、スナク首相は、「私は今日、1つのメッセージを持ってここにいる。英国も弱っていない。私たちは、最も暗いも、これから訪れるより良い時も、ウクライナとともにある。英国はすでにウクライナの最も緊密なパートナーの1つであるが、それはウクライナの安全保障が私たちの安全保障であることを認識しているからだ」と強調した。

今回のスナク首相のキーウ訪問時には、すでに提供された3億4000万ポンドに加えて、追加で1800万ポンドの対ウクライナ支援が発表されるという。この資金の一部は、国連や赤十字のような組織が前線で人道支援を提供するのを支援し、また、800万ポンドは、ロシアのさらなる攻撃に対する電力インフラを強化するために使われるという。

これに先立ち、昨年12月、テレグラフ紙が、ウクライナと英国は、安全保障に関する10年間の合意に近々署名する予定だと報じていた

写真:大統領府