複数同盟国が数日以内に防空装備供与を発表するかもしれない=NATO事務総長
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は4日、数日以内にNATOの複数加盟国がウクライナに対して防空装備の供与を発表する可能性があると発言した。
ストルテンベルグ事務総長がブリュッセルでの外相理事会会合後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ストルテンベルグ氏は、「私たちは、本件の緊急性を理解しており、とりわけ防空装備の話で、複数の加盟国がウクライナへさらなる弾薬、さらなる支援品を提供すると発表したことを歓迎している。同盟国は、自らの在庫と、『パトリオット』システム、その弾薬、予備部品をはじめ、より多くの支援を提供できるかどうかの能力を見直す。それはバッテリーと設備だけの問題ではなく、もうそこ(ウクライナ)にあるそのシステムのための迎撃部の供与も関係する」と発言した。
また同氏は、「複数同盟国が何が送れるかを見てみると約束した。私は、彼らが結論を出すまではこれ以上具体的なことを言えないが、しかし、数日以内にそのような支援の発表をし得る国が複数ある」と指摘した。
さらに同氏は、今朝NATOウクライナ理事会会合も開催されたと述べ、クレーバ宇外相が同盟国に対して、喫緊性のある長期的ニーズ、改革の進展について更新された情報を提供したと伝えた。
同氏は、ウクライナの戦場の状況は引き続き困難だとし、ウクライナはより多くの防空装備、より多くの弾薬、より多くの支援を必要としていると発言した。
また同氏は、NATO同盟国が対ウクライナ支援を増加し続けており、複数の重要な発表を行ったという事実を歓迎した。同氏は、それはチェコが主導する榴弾砲イニシアティブを支援するドイツからの約6億ユーロの拠出や、英国からの1万機の無人機の供与、フランスからの追加のミサイルと装甲車の提供を含むと伝えた。さらに、フィンランドが1億8800万ユーロの対ウクライナ軍事支援パッケージを前日発表したことも喚起された。
同時に同氏は、「しかし、私たちはより多くのことをせねばならず、より強靭で長期の基盤で支援を提供していかなければならない。昨日同盟国は、ウクライナへの安全保障支援供与と訓練におけるNATOのより大きな役割のための計画で前進することに同意した。その作業は、来週以降も継続されていく」と伝えた。
写真:クレーバ宇外相(X)