英国、ウクライナへレーザー兵器の試作品の供与を検討

英国のシャップス国防相は、同国はウクライナに対して、無人機やミサイルを撃墜することのできるのレーザー兵器「ドラゴンファイア」の試作品を供与する可能性を検討していると発言した。

英紙テレグラフが報じた。

シャップス国防相は、１１日にポートンダウンの防衛研究所を訪問した際に、新しい兵器技術の迅速な展開の重要性を強調した。

その際シャップス氏は、「遅れが出る度に、追加のコストがかかる。私が行いたいのは、通常は非常に時間がかかる、１０年はかかるかもしれないプロセスを、もっと短いタイムフレームに短縮し、それを潜在的には艦船や地上に配備することだ」と発言した。

同氏はまた、英国はレーザー兵器「ドラゴンファイア」を２０２７年までには装備に加える計画だと述べた。同時に同氏は、それより早く試作品を、たとえそれが１００％洗練されていなくても、ウクライナに送ることができないか検討していると伝えた。

このレーザー兵器は無人機撃墜のために開発されたものだが、シャップス国防相は、同システムは弾道ミサイルのような高速の飛翔体を無効化するのにも十分強力だと考えている。

「ドラゴンファイア」とは、光速で標的に命中し、集中的な光線で標的を切断することができる指向性エネルギー兵器。レーザーを１０秒間照射するには、通常のヒーターを１時間使用するのに匹敵する。よって、同兵器は潜在的にミサイルの代替となる長期的で低コスト兵器となる可能性がある。レーザーの運用コストは、通常で１発１０ポンド以下だという。

写真：ＰＡ