米議会上院、ウクライナ、イスラエル、台湾支援法案を採択
米国議会上院は23日、ウクライナ、イスラエル、台湾支援法案H.R.815を賛成多数で可決した。ウクライナ支援は約610億ドルとなる。
法案は、議員79名が賛成、18名が反対した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
この上院での投票により、米議会において、共和党内のウクライナ支援反対者が法案妨害を行うことで数か月にわたり続いていた立法対立が終了することを意味する。
同法案は、20日に下院を通過している。
ゼレンシキー宇大統領は24日、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、約610億ドルの対ウクライナ支援法案の採択につき、米上院に謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「私は、米上院に不可欠な対ウクライナ支援の本日採択につき感謝している。私は、チャック・シューマー代表とミッチ・マコネル代表がその両党法の推進において発揮した断固としたリーダーシップに感謝しており、また、両党の同法に賛成した全ての上院議員にも感謝している」と伝えた。
さらに同氏は、その投票は民主主義の標識として、また自由世界のリーダーとしての米国の役割を強化するものだと指摘した。
加えて同氏は、ウクライナを支持し続け、この法案の歴史的意義が政治の枠を超えたものであることを認識する全ての米国民にも感謝を伝えた。
その他同氏は、「私は同様に、バイデン大統領の支持を評価しており、法案への迅速な署名と、私がいつもあなたとの協議の際に感じている決断力に適う、次の軍事支援の供与を待ち望んでいる」と強調した。その際同氏は、ウクライナの長射程能力、榴弾砲、防空が公正な平和をできるだけ早く回復する上での極めて重要な手段だと伝えた。
バイデン米大統領もまた、米上院の同法案採択を歓迎し、水曜日(24日)に自らのところに同法案が届き次第署名を行うと伝えた。ホワイトハウスが声明を公表した。
バイデン氏は、「今夜、上院両党の多数派が、この決定的な転換点における歴史的呼びかけに応えるべく、下院に合流した」と強調した。
またバイデン氏は、これは米国の国家安全保障を強化し、世界に対して米国のリーダーシップのメッセージを送ることになるとし、「私たちは民主主義と自由を断固として支持し、専制と圧制に反対する」と伝えた。
さらに同氏は、「私たちが武器と装備品をウクライナへ今週中に送り始められるようにすべく」水曜日にホワイトハウスに同法案が届き次第すぐに署名して、米国民への演説を行うと伝えた。
同氏は、ロシアから絶え間なく爆撃を受けているウクライナのニーズは喫緊のものであると指摘した。また、イスラエル、ガザ、スーダン、ハイチを含む人々にとっても支援の必要性を喚起した他、インド太平洋の安全と安定を望む米国のパートナーにも支援が送られると伝えた。
そして同氏は、民主党のチャック・シューマー氏と共和党のミッチ・マコネル氏、また同法案に賛成した全ての議員に謝意を伝えた。
その上で同氏は、「この重要法案は、ハマスのようなテロリストやプーチンのような暴君から身を守る私たちの友好国を支援することで私たちの国と世界をより安全なものとするものだ」と説明した。