ドイツは大隊・旅団の司令部レベルでウクライナ軍人の訓練を検討
ドイツ国防省の計画参謀長であり、ウクライナ軍事支援チーフ調整官を務めるクリスチャン・フロイディング少将は、ドイツの指導官はウクライナ軍の大隊・旅団のレベルの司令部の効率強化の支援を行う可能性があると発言した。
フロイディング少将がウクルインフォルムにコメントした。
フロイディング氏は、「訓練は、私たちのウクライナの友人、パートナーたちとの議論対象だ。昨日、私はルステム・ウメロウ氏(編集注:ウクライナ国防相)と、私たちがその方面でどのように努力を改善できるかについて話し合った。訓練に関しては、特に、あなた方の大隊・旅団をより効果的で戦闘能力を高めるために、その司令部レベルで、いくつかアイデアがある」と発言した。
また同氏は、訓練システムは改善されているが、しかし、ウクライナの司令部が自国軍人を戦闘課題から離れさせて訓練に参加させる準備のある時間が、今もしばしば問題となると指摘した。
その際同氏は、「私たちが6週間必要だと言うと、ウクライナの国防省と参謀本部は、2週間、3週間、4週間だけなら許せると主張するようなことがよくある。その際、どちらの立場も、それなりに正しいのだ」と説明した。
そして同氏は、双方は訓練期間と、限られた時間で伝えられる知識の規模に関して、常に妥協を模索していくと述べ、「それはジレンマであり続けているが、しかし、過去2年半で、私たちは良い妥協を見つけてきた」と補足した。
その他、記者が、ウクライナ領内で訓練を実施する可能性について質問すると、フロイディング少将は、その点に実際的なメリットを見出していないと指摘した。
同氏は、「それはよりリスクが大きくなる。なぜなら、ロシアは、NATOの軍人が滞在するウクライナのあらゆる訓練施設を攻撃しようとするだろうからだ。それは、組織面ではるかに多くの努力を要することになるだろう」と説明した。
そして同氏は、「ドイツやNATOのその他全欧州加盟国には、はるかに良好な訓練条件のある素晴らしい訓練施設がある。そのため、私は、ドイツ、欧州で訓練を実する方がはるかに良い決定だと思っている。なぜなら、私たちは、はるかに効果的に活動できるし、指導官にも投資でき、訓練水準も高められる。なぜなら、安全面に気を使わなくても良いからだ」と説明した。